フランスの学生ビザの申請が通った件と、困ったこと・思ってたのと違ったこと

申請を出していた学生ビザの結果がだいぶ前に出て、

最終的に1年の期限付きだが行ってもOK、ということになった。

 

語学留学ということ、コロナ禍ということ、留学経験ゼロ、

フランス語能力もほぼ0に近い状態での申請だったので、

もしかしたらダメなんじゃないかと思っていたが、一応OKだったのでよかった。

 

この「一応」というのはどういうことかというと、

僕の場合正規の学生ビザではなく、「一時長期滞在許可」ということで、

通常の長期滞在許可より制限がかかるもので、本当はそういう制限がないものがよかったので、少しがっかりした。

 

その後いろいろ忙しく、留学に向けた準備をしたり、

(留学とは何の関係もない自己満足の)TOEICを受けてみたりと忙しく、

今回の学生ビザ申請のことを振り返る時間がとれなかったので、

改めて困ったこと・想定通りでなかったことをまとめてみる。

 

 

●困ったこと・想定通りでなかったこと

1)ビザの申請から1ヶ月近く経ってもビザがこなかったこと。

 …ネットだと、大抵「2週間程度で来た」みたいなことが言われてるので、

  2週間ひたすら進捗確認のサイトを更新しまくったが、結果5週間目で来た。

  1日10回は更新してたので、精神的に削られた。

 

2)Campus Franceの審査が妙に遅かったこと

 …申請については、Campus Franceが主に志願者の素性・動機などをチェックし、

  それらの情報を基に大使館の担当部署が総合的にビザ発行を認可を出す、

  というような流れの様子。(実際よくわからないけど何かそんな感じ)

 

  ただ、そのCampus Franceの審査完了の連絡が、申請を出した日から

  3週間後に来ていて、さらにそこから大使館側でのチェックが入り、という

  非常にのんびりした工程がとられていたっぽい。

 

  2週間で上がってくる、みたいなことを書いていた人もいたが、

  この2重チェック体制で明らかに僕の場合2週間で間に合うはずもなく、

  何かがやはりまずかったのだろうか、と思った。

 

3)面接で話したことに後から後悔したこと

 …面接で、留学の動機・その後のことを聞かれるとは知っていたが、

  正直留学後のことなんて何が起こるか分からないので、

  「まあちょっと留学後は状況次第で…」みたいなことを言ったら

  面接官の顔が曇ってしまった。

 

  多分言って欲しいことと違うんだろうな、という雰囲気を察したのと、

  「私が違う言い方で質問するから、欲しい回答をよこせよ」という印象を

  受けたので、願望込みのことをさも予定であるかのように話してしまった。

  

  で、結果的には「1年経って留学終わったら日本で再就職したい」という

  方向づけになってしまったので、ビザも期限付きになっちゃったのかなぁと

  思った。

 

  どうやら、大学に行くとか、1年以降も更新すべき特段の事情がない限りは

  長期滞在ビザは出にくいらしいのだけど、それならそれで

  もうちょい理論武装した方がよかったなと思った。

 

4)なによりビザが「一時滞在許可」になったこと

 …ビザの届き方は、レターパックにそのままパスポートが突っ込まれて、

  開くと中にビザがべたっと貼られるといったものになる。

 

  いまいち見方が分からず、恐らくビザの種類を示す箇所には、

  「LONG SEJ.TEMP」と謎の略語が書かれており、

  検索してもそれらしいものが出てこない。

 

  で、かなり検索したり大使館にも念の為チェックしたところ、

  これは「long sejour temporaire」となり、「一時長期滞在」ということが

  判明した。

 

  また、この「一時長期滞在」のパターンでの海外留学のケースの情報が

  少なく、大体が「長期滞在」で、大学院留学とかの紹介記事ばかりになっている。

  対して違わないからこういう扱いなのかもしれないけど、

  これだと何が困るのか、とかが具体的に扱われていないのでやや不安に感じた。

 

  今のところ、ただフランスで雇用されたらダメ・延長不可、ということ

  くらいだが、ビザ周りで調べると後半必ず出てくる

  「OFIIの手続きを必ずするように」というのが、このビザだと「免除」に

  なるそうで、何がなにやら…という感じ。

 

5)(困ったことじゃないけど)大使館の担当の人は親切だった

 …よくフランス大使館の悪口が書かれていて、入ってみると確かに

  悪口言われそう、というか、普通の企業とか店で感じないような、

  すごいのんびりした働き方してるな、と思ったが、

  全く仕事をしていないわけでも、意地悪しようと思ってるわけでもない。

 

  大使館のサイトに、「書類の不備があっても指摘する義務はこちらになく、

  申請者側の申請の意思がないとみなします」みたいなことが書かれてて、

  「え、こわ…ミスできないじゃん」と思ってかなり準備していったが、

  実際は申請のタイミングで担当の人が記載内容をチェックするし、

  間違ってれば指摘もされた。

 

  そこに甘えて「じゃあ適当でいいや」となるのは良くないと思うが、

  当初感じていたような不安は取り除かれ、精神的に穏やかになった。

  WEBとかで調べた通りにきっちり準備していけば、少なくとも書類の不足は

  なかったのでよかった。

  担当の方はすごいフレンドリーな感じだったのも驚いた。

  

申請まででいろいろあったけど、まだ留学はスタートもしていない。

フランスへの入国について、現状日本は規制が緩い方だが、

出発前のPCR検査にひっかかればいけないし、今後の感染状況によっては

渡航が難しくなるかもしれない。

 

とりあえず今はできることをやっていく。