なんでTOEICで、「リスニングの方が点数をあげやすい」と言われるのだろう

TOEICのリスニングがとても難しく感じる。

 

というのも、TOEICのリスニングの状況というのが、

 

 

・PART1

 …写真の情報を言葉にしたものを聞かされる。

  そんなの聞かなくても写真見れば分かるし、人によっては

  明らかに被写体とズレたもののことを言うこともある。

 

・PART2

 …質問に対してまともに回答していない2人を無視して、

  まともっぽい1人を当てる。

 …なお、その一人も「しらねぇ」とか「他のやつに聞いてみてよ」など、

  会話をする気がない奴である可能性がある。

 

・PART3・4

 …人の会話を、場合によっては途中から、聞いて要約し、

  質問に答える。その会話の登場人物や背景情報は一切伝えられないので、

  まるでスパイの盗聴のようである。

 

といったように、「この状況日常でありえるのか?」と思うような

出題のされ方で、一回聴き飛ばすと何言ってたかも聞き返せないためだ。

 

単純にリスニングの点数がいつも悪いので、ただの負け惜しみなのだが、

リーディングの場合はメールなり掲示板の告知なりで、

一応日常的にも想定できる範囲の出題のされ方をするし、何より分からなければ

何度も読み返せる。

 

一方で、リスニングの場合はやればやるほど「何で俺こんな意味不明な状況の

音声聞いて問題解くんだろう」と不思議な気持ちになってくる。

 

まずPART2の場合は、「I don't know」とか言うパターンをなくして欲しいし、

前提破壊の返答もやめて欲しい。「明日の会議はいつから始まる? ⇨ それはキャンセルになりました」みたいなやつがあるが、なぜキャンセルになったことを

そいつは知らないのか、周りのやつ教えてやれよ、など変なツッコミがわいて、

その後も集中を欠いてしまう。

 

PART3・4も、いまいち誰が何のことを話してるか分からないまま

数秒先に進行するので、まず最初に全員自己紹介して、これから何を話すのか

明確にしてから問題文に入って欲しい。ここまで何も知らないで

話聞かされるのは、会議中寝てたか、新人でアポ同行に寝坊した上で

こっそり影から先輩の状況盗み見る営業以外ないと思う。

 

でも、世の中リスニングの方が点数の高い人が多いらしい。

リスニングは満点で、リーディングは300点切る、みたいなこともあるそうだ。

 

リスニングの速度で理解できるなら、その速度でリーディングも読んで

答えればいいんじゃない?と思うけど、そういうことでもなく、

そういう人はリーディングは伸び悩んで停滞するらしい。

 

いろいろ考えたけど、「リスニングは必ず解き終わる」けど、

「リーディングは解き終わらない可能性がある」ことが

要因にあるのかなと思った。

 

リスニングの場合は、良くも悪くも一問あたりにかけられる時間が

均等で、変わらないので、「時間配分」に意識を向けることなく、

純粋にただ「聞いて」「答える」を繰り返せば先に進んでいく。

なので、英語の発音・単語の意味・演習といった英語に特化した力を

地道につけていくと結果に結びついていく。

 

リーディングの場合は、「読んで」「答える」のにプラスして、

「時間配分」を気にしないといけなくなり、そこの取捨選択を覚えないと

たち行かない場合がある。結局小手先ではどうにもならないが、

全部読むか読まないか、飛ばすか飛ばさないかの緩急・判断をしないと

間に合わないケースがあり、そこの習得には結構時間がかかりそうな気がする。

そこそこの文量を読んでざっと要約して頭に残しながら進行するのは、

中高の受験国語のスキルによったりするので、そこが苦手だと、伸び悩んでしまうのかもしれない。

 

とはいえリーディングで求められる国語力なんてたかがしれてるし、

やっぱりリスニングの方が点数をあげやすい、というのは疑問だなと思う。

難易度的には対して変わらないし、一方をあげようとすれば他方もあがる

関係にあるんじゃないのかなと思った。