前置詞par(英語で言うとby)の用法について

parの用法は基本的には英語のbyと同じような扱い(受動態の時の動作主で使うとか)

だけど、その中で、

 

「finir par + 不定詞」 = 「最終的には〜する、ついに〜する」

 

というのがあって、これだけ英語のbyの用法から浮いているように感じた。

何となくto(到着点)に近いような印象。

 

ただ、無理やりbyとして捉えると、「〜によって終わらせる」というような意味なので、そこからつなげると「〜によって終わる = 最終的に〜する」となり、

教科書の訳に近づくのかなと思った。

(他にも、commencer par + 不定詞=まず〜する、という用法もあるらしいが、

 「〜で始める」という意味から転じて「まず〜する」に持ってけなくもないかと思う)

 

そして、英語の方でも普通に「finish by ~ = 〜して終わる」という言い方があるようで、byの捉え方についてまた一つ勉強になった。

finish の自動詞の用法について知らない方が実は恥ずかしいことなのかもしれないけど…でも知らなかったので…

 

また、「par + 場所 = 〜を通って」という訳もあり、

辞書の方ではthrough的な意味があるとして記載されていたりするけど、

ここも、英語の「pass by ~ = ~の近くを通る」のような「〜の近く」の

意味合いから派生させた方が、「par = by」として記憶しやすいと思った。

 

何でも英語・仏語を1対1で対応させすぎると混乱を来す可能性があるが、

学習の定着を図る上では、「どこが似ててどこが似てないか」を

調べる方がよいだろうし、仏語の勉強から、英語のあまり深く知らなかった用法を

知るきっかけにもなりそう。