フランス人の仕事が遅いというのは迷信かもしれないという話

先日、フランスの語学学校への登録手続きのために、

メールでやりとりをした。

 

留学エージェントを通すと高くつきそうな気がするので、

基本的には自分で作業を進めており、

まずは「お問い合わせフォーム」からメールを送ってみた。

 

というのも、サイト上の情報が一部2020年度版のもので更新が止まっており、

2021年度版がどうなるかの詳しい情報が、コロナ禍の影響もあってか

載っていなかったためだ。

 

そこで不安になったのが、フランス人の仕事の速度で、

基本的にどのネットでの情報も「まともに期限を守る人はいない」と書かれており、

知っているフランス人も「事務処理はとにかく遅い」と言っていたため、

果たして「お問い合わせフォーム」からの不特定多数から来る連絡に

応じてもらえるのだろうかと思っていた。

 

しかし、1〜2日も経たないうちに担当の人から連絡があって、

こちらの質問事項には全て返答が記載されていた。

 

また、中には私の方で見落としていた情報についても、特に嫌味を言うでもなく

補足として情報提供もしてくれたし、簡単な質問には即レスで応対もしてくれた。

(普通のこと…かもしれないが、期待値が低かった分、早くて丁寧で驚いた)

 

逆に「そんなにメールで丁寧に説明するなら、HPの方の情報を

充実させた方がいいんじゃないの…?」と思ったりもしたが、

彼らにとってこれがスムーズなのであれば、これが最良の方法なのだろう。

 

公共交通機関や役所の対応は遅延することが多いらしく、

理不尽な対応もあるとのことなので、これから諸々手続きする中で

思うところもあるかもしれないが、結局は人それぞれなんだな、と思った。

 

(日本にいる)フランス人と接していると、ステレオタイプ的なフランス人像を

自虐したり、誇ることでアイデンティティを主張したり、その場の話のネタにしていたりする。一般的にフランス国外の人が抱く印象というのは、フランス人自身が脚色して披露しているものによって生まれるものであって、本来は”自由の国”らしく、各々の個性・価値観はバラバラなのかもしれない。時間にルーズな人もいれば、時間通りに動くことが当然と考える人もいる、のかもしれない。