NHKのフランス語講座の先生の目が、いつも笑ってなくてハラハラする
フランス語の学習のために、NHKのフランス語講座をみるようにしている。
1講座につき1テーマで、文法の解説と会話練習、ちょっとした
ゲームを行なって、今回のフランス語講座は割とフランス語学習に特化した
内容になった。
昨年は、一昨年に撮影されたフランスのロケの様子をとりあげつつ
だったので、どうしても「フランス語講座」というよりは、
「フランス旅行記」の色合いが強くなってしまい、フランスってこんな国なのね、
というのを知るには良かったが、学習にはやや物足りず、
今年の方が良い内容になっていると思う。
自分でやっているとさらっと流してしまいそうな学習事項もじっくり掘り下げてくれるので、着実に出来る範囲が広がっていくのを感じる。
一方で、学習者役の女優のスキルをそこまで向上させようとしていないのか、
特に発音についてはかなりフリーダムな状態になっている。
分かりやすい例だと、フランス語のrは英語とも日本語とも違う
特殊な音だが、頑なに英語のrの音で行こうとする。その他母音についても
特に最初に指導がされていないのか、都度思い思いの発音になっている。
僕自身の発音がちゃんとしているわけではないので、
どうこう言えるわけではないのだが、あきらかに講師の音と違う発音を、
特に再現性なく学習者役の女性が言っているので、極力その発音は無視するようにして、他の学習内容を聞くようにしている。
そんな時、講師役の日本人の先生がいつも「すばらしいですね〜」と言って
褒めるのだが、口だけにっこり笑って、目は全く笑っていない。
ちょくちょくカンペを見ながら、会話終わりに必ずニッコリ笑うこの先生は、
目にあまり感情がのっていないように感じられる。
「あ〜ちげぇんだよなぁ」
「説明する時間たりねぇんだよなあ、くそ」
みたいなこと思いながら解説してるのかなぁと思うと、
なんかちゃんと勉強しなきゃなという気持ちになる。
フランス人の女性の先生の方は、めちゃくちゃテンションが高く、
とにかく褒めて褒めて褒めまくる。細かいところは気にせずに
突き進んでいくので、そういう態度にも日本人の先生の方が
「あ〜ちげぇんだよなぁ」と思ってたらどうしよう、
いつか爆発したらどうしようと不安になってくる。
ただ、この短い時間の中でどうこう出来るものでもなく、
学習者役の人が収録までにめちゃくちゃ勉強してしまって、
1週間おきに妙に成長すると、番組として整合性とれなくなるので、
こうなってしまうのは仕方ないことだろうなと思うが、
結果的にすごくハラハラする番組になっている。
そういったハラハラを楽しむのも、このフランス語講座の醍醐味なのかもしれない。